＝凡例＝

◎頁数・・・いわゆる”トビラ”を含む

◎初出

　○すべて『少年キャプテン』（徳間書店）

　○初版・・・”初版：yyyy/mm/dd”と記載

　○店頭発売日・・・”yyyy/mm（/dd）発売”と記載

　○”初版”および”発売”の記載がないものは、すべて”号数”とする。”号数”の記載方法は以下の通り。

　　●”号”や”vol.”は省略

　　●”ｙyyy/mm”または”yyyy/mm/dd”・・・誌に表記の号数

　　●”yyyy.n”・・・誌のその年の通し号数

＝評＝

母子家庭で育った小学生（物語途中で中学生になる）の女の子・和好＜わずか＞と、わずかの愛犬 ・マッハ号（ただし登場時すでに死んでいる）、いじめっ子で幼なじみの太一＜たいち＞が織り成す、思春期の少女と少年が「いっちょまえ」に成長していく物語。

人間の言葉を話す謎の動物（ウォンバット）と、天界のメガミさまの力により一時的に地上に降り立ったマッハ号が、わずかのピンチを救います。

シュールな設定の中にも、働く母親に心配させまいと努力するわずかや、実はわずかに恋心を抱いている太一の、心と身体の成長がきちんと描かれています。

星里先生自身もお気に入りという、心の温まる秀作です。

復刻版が出ていますので、ぜひご一読ください！