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星里もちる先生の作品『かくてる♥ポニーテール』

 

=凡例=

頁数・・・いわゆる”トビラ”を含む

初出

 ○すべて『少年宝島』(JICC出版局<現・宝島社>)

 ○初版・・・”初版:yyyy/mm/dd”と記載

 ○店頭発売日・・・”yyyy/mm(/dd)発売”と記載

 ○”初版”および”発売”の記載がないものは、すべて”号数”とする。”号数”の記載方法は以下の通り。

  ●”号”や”vol.”は省略

  ●”yyyy/mm”または”yyyy/mm/dd”・・・誌に表記の号数

  ●”yyyy.n”・・・誌のその年の通し号数

 

=評=

週刊誌『少年宝島』(※)の創刊とともに連載が開始された本作 。時期的には『危険がウォーキング』と重なっています。

しかし同誌がわずか12号(合併号があるため発刊されたのは11冊)で休刊となってしまったため、本作はストーリーとしては未完となっています。

また、詳しい事情は分かりませんがJICC出版局からはコミックスの刊行がなされず、連載終了から3年数ヶ月の後、”キャプテンがらみ”で徳間書店より「少年キャプテンコミックス・スペシャル」の1冊として刊行(初版日:1990/07/20)されました。

よって、コミックス刊行時期は連載時期と相違し、本作の後に描かれた『いきばた主夫ランブル』のコミックスのほうが先に刊行されています。

前置きが長くなりましたが、本作はデビュー作『危険がウォーキング』同様、中学生の女の子が主人公です。

正義感とケンカが強い彼女の名前は、彩子<さいこ>。

(由来は、”サイコキネシス(念動力)”など心理学や超能力に関わる言葉の接頭語”psycho”(霊魂、精神、心理などの意)からでしょうか?)

そして、どこからか現れた謎の宇宙人・ジンが、彩子を正義の味方”レディ・テール”にするために奔走します。

(”ジン”については、地球で便宜上名乗った名前がそれである(彼は酒好きのため酒の「ジン(gin)」から取った模様)が、本名不明。また、年齢や性別(地球上では男性の容姿)、どうやって・どこから地球に来たかなど、正体はまったく不明^^;;)

彩子の幼なじみ・ゆたかや、同級生でライバル(?)の雪絵<ゆきえ>も巻き込んで繰り広げられるドタバタ劇。

学園生活を舞台にしつつも、SF、それもかなりシュールな要素が取り入れられ ており、とても楽しい作品となっています。

また、コミカルでありながら、根底にはある”テーマ”があります。

そのテーマは、ぜひ、作品を読んでご自身で見つけてください。

 ※『少年宝島』についてはこちらにて

 

話数 タイトル 頁数 初出
1 3回となえて馬のしっぽ 26頁 1986/12/19(創刊号)
2 サイレント・ララバイ 20頁 1986/12/26
3 プロジェクト・いきあたりばったり 21頁 1987/01/02・09合併
4 完璧おじょうさまマニュアル 20頁 1987/01/16
5 二人のディスタンス 22頁 1987/01/23
6 誰かとどこかで接近遭遇 21頁 1987/01/30
7 散らす火花はなんのため 21頁 1987/02/06
8 ラスト・シュートはいずこへ 23頁 1987/02/13
9 一直線のまわり道 20頁 1987/02/20
10 気くばり宣言80パーセント 21頁 1987/02/27
11
(最終話)
春またとおい乾杯 37頁 1987/03/06(最終号)
あとがき ちょっと冷めたあとがき 1頁 描き下ろし

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