＝凡例＝

◎頁数・・・いわゆる”トビラ”を含む

◎初出

　○読み切りを除いて、すべて『ビッグコミックスペリオール』（小学館）

　○初版・・・”初版：yyyy/mm/dd”と記載

　○店頭発売日・・・”yyyy/mm（/dd）発売”と記載

　○”初版”および”発売”の記載がないものは、すべて”号数”とする。”号数”の記載方法は以下の通り。

　　●”号”や”vol.”は省略

　　●”ｙyyy/mm”または”yyyy/mm/dd”・・・誌に表記の号数

　　●”yyyy.n”・・・誌のその年の通し号数

＝評＝

福田智則＜ふくだ・とものり＞は、旅行会社に勤める普通のサラリーマンですが、ある事情から、家族で住める大きさの一軒家に一人暮らしをしており、その家を売りに出しています。

ある日、その家を”壊したい”との申し出が、怪獣映画【ガルル対メカガルシャ】の特撮監督・油谷＜あぶらや＞からありました。

もちろん本当に壊すわけではなく、智則の家をミニチュアセット（ジオラマ）化し、怪獣がそれを壊す、ということ。

それを偶然知った怪獣マニアの女性・湯浅小雨＜ゆあさ・こさめ＞は、”怪獣に壊される”智則の家に住まわせてほしいと申し出ます。

その後、映画【ガルル・・・】に出演する女優・金子由希＜かねこ・ゆき＞も、”役作り”のためにと智則の家にやって来たのでした・・・。

現時点（2009年1月）では、コミックス化されている作品としては、最新作となる本作。

怪獣映画が絡むあたりの設定はかなりシュールですが、智則の”ある事情”は、確率は低いものの実際にあり得るのと同時に、とても重いのものとなっています。

しかし、星里先生ならではの”男女雑居ラブコメディ”でもあり、今までにない作風となっています。

また、ラストは星里先生の作品の中でも”泣ける”度がとても高く、感動的な作品でもあります。

全21話ですが、読みごたえは十分です。

泣きたい方は、ぜひご一読を！

2009/01記載