＝凡例＝

◎価格・・・消費税別

◎廃盤・・・”●”印があるものが廃盤、”？”は不明

◎作詞/作曲/編曲・・・敬称略

◎長さ・・・分：秒

◎テーマ・・・当該曲がテレビ番組・CMなどの主題歌・挿入歌・テーマソングなどとして利用された場合、その番組（CM）名

◎シングル・・・当該曲が収録されているシングル盤

◎スペシャルアルバム・・・当該曲が収録されているスペシャルアルバム盤

＝評＝

本作より、各曲の編曲者（アレンジャー）名が”Mari Iijima & James Studer”と、真理さんの名前が先になっています。

また、プロデュースは真理さんご本人。

今までメインでプロデュースをしていたジェームス氏はコ・プロデュース（”コ”は英語では”co”と書き、単語の前にそれがつくと”共同”という意味になります）と いう役割になっています。

（本作ブックレットの記載より）

その理由は、以下より読み取れます。

　”『Ｅｕｒｏｐｅ』は、ジムとの別離直後に、その別れた当人の協力を得ながら作り始めたアルバムだ。ロスに渡ってから初めて、私が完全にイニシアチブをとって作られた作品。”

　（ベストアルバム『Ｔｈｅ Ｕｌｔｉｍａｔｅ Ｃｏｌｌｅｃｔｉｏｎ（1987-1999）』（AS17、2005年リリース）の本作についてのライナーノーツより）

”別離”（正式な離婚は本作発売よりもう少し後のはずですが）ということから、ジェームス氏との音楽性の違いなどがあり、ジェームス氏から”独立”して完全自作（セルフアレンジ・セルフプロデュース）のアルバムリリースへの布石を打っていたのでしょうね。

そういうことからか、本作の収録曲は自由度が高いというか、真理さんが歌いたい歌を入れている、と感じられます。

その代表的な曲が、08「日本語で話しかけていいですか？〜Can we talk in Japanese?〜」。

正直、”何じゃそりゃ？”と思ってしまうようなタイトルです。

真理さん自身も、ライナーノーツにて

　”こんな事歌っているのは世界で私だけよねー、なんて思いながら書いた”

とおっしゃっています。

なお、本作のタイトル『Ｅｕｒｏｐｅ』は言わずもがな”欧州”の意ですが、本作を聴いて”欧州”を感じられるかと問われれば、私めは”No”と答えます。

04「La Pluie 〜雨〜」の”La Pluie”は日本語で”雨”という意味のフランス語ですが、それ以外は、ねぇ・・・

アルバム名の名づけ理由をぜひ知りたいなぁ、と思います。

（相変わらずスビズバ・・・もとい（爆）ズバズバと言いたいことを言ってますが、あくまで私見ですのでご容赦を。）

　　＊参考：各アルバムのプロデューサ名は以下のとおり　（ビクター時代の作品は除く）

　　『Ｃｏｑｕｅｔｔｉｓｈ Ｂｌｕｅ』（A05）・・・飯島真理　（レコード会社移籍と同時に、初のセルフプロデュース）

　　『Ｍｉｓｓ Ｌｅｍｏｎ』（A06）・・・James Studer　（ジェームス氏初参加 ・初プロデュース）

　　『Ｍｙ Ｈｅａｒｔ Ｉｎ Ｒｅｄ』（A07）〜『Ｇｏｏｄ Ｍｅｄｉｃｉｎｅ』（A13）・・・James Studer & Mari Iijima　（ジェームス氏主導と思われる）

2009/01記載

三日月のカヌー
〜A Crescent Moon Canoe〜