＝凡例＝

◎頁数・・・いわゆる”トビラ”を含む

◎初出

　○『ヤングキャプテン』『少年キャプテン』ともに徳間書店

　○初版・・・”初版：yyyy/mm/dd”と記載

　○店頭発売日・・・”yyyy/mm（/dd）発売”と記載

　○”初版”および”発売”の記載がないものは、すべて”号数”とする。”号数”の記載方法は以下の通り。

　　●”号”や”vol.”は省略

　　●”ｙyyy/mm”または”yyyy/mm/dd”・・・誌に表記の号数

　　●”yyyy.n”・・・誌のその年の通し号数

＝評＝

勤務先の倒産によりやむなく”主夫”となる主人公が、その”職業”に目覚めるも、世間体や男のプライド（「夫が稼ぎ妻が家事をする」という状態）との狭間で悩む 。。。

前作『危険がウォーキング』とはまったく趣が異なり、”大人”な作品です。

無論、青年誌『ヤングキャプテン』での連載だったためでしょう（前作は『少年キャプテン』掲載）。

ただし、同誌の休刊（発行されたのはわずか3冊！）により連載休止の憂き目にあってしまいます。

しかし作品の評価は高かったため、休止から約9ヶ月後『少年キャプテン』にて連載が再開されます。

そんな、ちょっと”訳あり”のこの作品には、現在の星里先生の定番となっている「雑居型ホーム・コメディ」の源流があります。

また、この作品がきっかけで、後に小学館･ビッグコミックスピリッツ誌から声がかかった（※）そうです。

星里先生の徳間時代の作品の中でも、私めの”お気に入り”のひとつです。

（というか、すべてお気に入りなのですが（笑））

　※同作復刻版コミックス掲載の描き下ろし「もちる道　青年誌への転向」より